オンラインカジノは比較的簡単にお金が稼げるという印象もあり、ついつい熱中してしまう人も多いはず。
しかし、気づけばオンラインカジノ依存症になっているという人も少なくありません。
オンラインカジノ依存症は望ましい状態ではないため、そうならないように気を付ける必要があります。
この記事では、オンラインカジノの依存症について、その原因や予防策、対策などを紹介しています。
「自分は大丈夫」と思っている人も知らぬ間に依存症に陥ってしまうことも非常に多いので、全オンラインカジノプレイヤー必読の内容です。
目次
そもそも依存症とは
依存症とは一般的に「やめたくてもやめられない」という状態を指します。
アルコール依存症や薬物依存症などが有名ですね。
オンラインカジノの依存症は、ギャンブル依存症に分類されるものです。
参考:ギャンブル依存症
平成29年度に実施された日本医療研究開発機構の推計にすれば、成人男性の15人に1人、実に6.7%がギャンブル依存症になるものとされています。
しかしこれはあくまでもパチンコやパチスロを元にしたデータ。
オンラインカジノはパチンコやパチスロとは違い、24時間いつでもどこでもプレイ可能ということで、より高い割合で依存症に陥る可能性があります。
オンラインカジノは依存症が危険
気が付けばオンラインカジノをプレイしている、オンラインカジノのことを考えずにはいられない、というような状態をオンラインカジノ依存症と言います。
オンラインカジノ依存症になるとどのような弊害があるのでしょうか。
生活習慣が乱れる
オンラインカジノは特に夜の時間帯にプレイされています。
そして熱中した結果、夜通しプレイしていた、という例が少なくありません。
「あと少し」という思いが積み重なり、結果として長時間のプレイになってしまうのです。すると、十分な睡眠が取れなくなり、生活習慣が乱れることになります。
本業のパフォーマンスが落ちる
睡眠が十分にとれなくなると、当然日中のパフォーマンスに影響が出ます。
1日だけであればすぐにリカバリーできますが、何日も睡眠不足が重なってくると、いわゆる「睡眠負債」という状態になり、判断力も鈍ります。
睡眠負債には以下のようなデメリットがあると言われています。
- 死亡率上昇
- 交通事故発生率上昇
- 免疫力の低下
- 生活習慣病のリスク上昇
- 精神的不安定
「オンラインカジノで少し稼ぎを増やそう」と思っていたのに、本業に支障が出て、結果本業で満足な収入が得られなくなるという人も一定数います。
取り返しのつかない大敗を喫する
オンラインカジノで勝っていて依存症になっているのであれば、まだマシです。
問題なのは負けていて依存症に陥っている人。
オンラインカジノで負けている人はよく「この負けは絶対に取り戻さなければ」と考えます。
「自分はそんな風には考えない」と思っていても、脳の仕組み上このように考えるようになっているので、なかなか抗うことができません。
そしてその負けを取り戻すべく、様々な策を講じます。
- クレジットカード限度額いっぱいの入金
- 新規のクレジットカードを発行して入金
- カードキャッシングをして入金
そして気づいたころにはすべてが借金になってしまい、それを取り返すための資力を失ってしまうことになります。
実際に年収300万円台のサラリーマンが、オンラインカジノで1000万円以上の借金を背負うことになったという例もあるようです。
さらに悪いケースでは、家族のお金や会社のお金を着服してオンラインカジノに入金するといった例もあります。
オンラインカジノが依存症になりやすい理由
オンラインカジノは特に依存症に陥る人が多いと言われています。それは一体どのような理由によるのでしょうか。
比較的簡単に稼げる
最も大きな理由として、他のギャンブルと比較して非常に稼ぎやすい印象という点が挙げられます。
オンラインカジノの還元率は95%、ブラックジャックなど一部のゲームは99%台の還元率となっており、稼ぎやすさは抜群です。
実際にオンラインカジノをプレイしていても、その稼ぎやすさは実感できます。
その稼ぎやすさが「いくらでも勝てる」というような勘違いを生み、依存症へと片足を突っ込んでいくことになるのです。
止め時を見つけづらい
オンラインカジノが24時間いつでもプレイできるということも、大きな要因です。
例えばパチンコであれば、どれだけ粘っても店舗の営業時間が過ぎればプレイすることができません。
無理矢理プレイを続けようとしても、店員さんに追い出され、強制的に止めることができます。
しかしオンラインカジノはすべて自分次第です。
自分がプレイし続けようと思えば、時間に関係なくいくらでもプレイすることができます。
「別に自分で強い意志をもってプレイ時間を決めればいいじゃないか」と思う方もいるでしょう。
しかし、勝てば脳内にドーパミンが一気に分泌され「もっと稼ぎたい」と強欲な状態になります。
負ければ逆に「この損失がもったいない。必ず取り返さなければ」と強く思います。
オンラインカジノのプレイ中は、冷静な判断力を失ってしまい、止め時を見つけられなくなってしまうのです。
24時間いつでもどこでもプレイ可能というオンラインカジノのメリットは、同時に依存症につながりやすいという大きなデメリットも作り出しています。
クレジットカードで簡単に入金ができる
基本的にどのオンラインカジノもクレジットカードを使って入金することができます。
クレジットカードは、手元に資金がなくても利用できるということで非常に便利です。
しかし、当然後日利用代金を支払う必要があります。
つまり、「クレジットカードの利用=借金」です。
手元に資金がなくても入金できるという利便性が、どんどん追加での入金の連鎖を生むことも、依存症になりやすい1つの理由と言えます。
オンラインカジノ依存症にならないために
繰り返しになりますが、依存症は誰にでもなる可能性があるものです。
しかし一度依存症に陥ってしまうと、なかなか抜け出せず、生活や仕事にも様々な支障をきたしてしまう可能性があります。
そこで、オンラインカジノで依存症にならないための予防策をいくつか紹介していきます。
クレジットカードではなくデビットカードで入金する
オンラインカジノはクレジットカードのみならずデビットカードでも入金できます。
デビットカードは、銀行の口座残高の範囲でしか利用することができないため、クレジットカードのように借金をしてまでオンラインカジノに入金するという事態には陥りません。
そのため、クレジットカードは使わずにデビットカードで入金するというのも、依存症対策としては有効です。
仮にそれ以上入金できなくなったとしても、それは資金が底を尽きたというだけで、借金をしているわけではありません。
ただし、キャッシングをした上でデビットカードから入金するといったようなケースなど、使い方次第では借金状態になりますので、その点は注意してください。
生活資金とオンラインカジノ資金を別々に分ける
オンラインカジノで怖いのは、生活費として使うお金をオンラインカジノに入金してしまうということです。
もちろん勝って増やせれば問題ありませんが、実際には一時的に増やせても、最終的には減っているというケースがほとんど。
そのための予防策としては、生活資金とオンラインカジノ資金を完全に分けておくことがおすすめです。
しかし、オンラインカジノ用の資金を完全に分けて管理するようになってからはそのようなことはありません。
マイルールを設定する
オンラインカジノ各社は、プレイヤーが依存症になることを望んでいません。
そのため、ギャンブル依存症対策として様々なマイルールを設定できるようにしています。具体的な項目としては、以下の通りです。
- 一定期間の入金額制限
- ログイン1回あたりのプレイ時間制限
- 一定期間の損失制限
- 1ゲームあたりのプレイ時間制限
上記のようなルールを設定しておけば、その制限を超えた場合に強制的にプレイできなくなったり、警告が出るようになったりします。
オンラインカジノのプレイ中は、なかなか冷静な判断ができなくなるため、制限機能は非常に重要です。強制的にプレイできなくなると、止めざるを得なくなりますからね。
特に自分の意志が弱く、いつも止め時を見失ってしまうという方は、絶対にマイルールを設定しておくべきです。
細かく出金しておく
オンラインカジノで依存症になった場合の最悪の結末は、アカウントの資金をすべて失うということです。
そこでおすすめなのは、細かく出金申請をして資金を逃がしておくという方法。
例えばアカウントの資金が10%増えたら、その10%分を出金するというような形を取ります。
すると、例えば5回出金した後に資金が全部溶けたとしても、半分は残せているということになります。
リベートやキャッシュバックのあるオンラインカジノでプレイする
オンラインカジノによっては、賭ければ賭けるほど資金が貯まるリベートや、負けた時に損失が一部戻ってくるキャッシュバックの制度を設けている場合があります。
これらのボーナスがある場合には、仮に資金を全額失ったとしても、後日資金の払い戻しを受けられるため安心です。
具体的には以下のようなオンラインカジノが、リベートとキャッシュバックのボーナス制度を設けています。
リベート |
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キャッシュバック |
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しかし、リベートの場合は「賭ければ賭けるほど資金が増える」というものなので、プレイしすぎてしまうという懸念もあります。
その点はうまく折り合いをつけながら、プレイを楽しむことが大切です。
オンラインカジノ依存症になったと思ったら
オンラインカジノプレイヤーは「依存症にはならない」と思っていてもなってしまうものです。もし、なってしまったのであればそれが深刻化しないよう、対処をする必要があります。
具体的な対処方法をいくつか紹介します。
オンラインカジノにログインしない
オンラインカジノにログインしなければ、当然使いすぎる心配もありません。
ブックマークから消す、ホーム画面から消すなど、オンラインカジノから遠ざかる方法は色々あります。
それでも心配な方は、サポート部門に一定期間アカウントにログインできないようにしてもらう交渉をしましょう。
基本的にはサポート部門も真摯に対応してくれます。
しかし、アカウントの放置が長期化する場合には、アカウント管理手数料が発生する可能性があるので注意してください。
オンラインカジノから退会する
「オンラインカジノにログインしない」というのは、確実性のない方法です。
アカウントが残っている限りは自由にログインができてしまうためです。
「自分は絶対にログインしない」と決めていても、何かの拍子にサイトにアクセスしてしまう可能性があります。
全く関係ないサイトを閲覧していた時に、つい触れてしまった広告がオンラインカジノサイトだった、ということもあり得ますからね。
しかし、オンラインカジノから退会をしておけば、「またログインできてしまう」ということを心配する必要はありません。
厳密に言えば完全にアカウントが削除されるということはないのですが、最後の策として、事務局に退会を依頼するという方法もあります。