近年、日本においても急速にオンラインカジノ市場が拡大をしている影響もあり、オンラインカジノ関連の自動売買ツールも多く開発されるようになりました。
「絶対稼げる」「月収億超え」なんていう謳い文句を見ると、ついつい購入を検討してしまう人もいますよね。
この記事ではオンラインカジノにおける自動売買について、その概要や危険性などを解説します。
オンラインカジノ関連の自動売買ツールの購入を検討している方は、是非ご一読ください。
目次
オンラインカジノの自動売買とは
自動売買ツールと言えば、FXやバイナリーオプションなどが有名ですよね。
自動売買ソフトはオンラインカジノの世界にも存在します。
対象のゲームはバカラやブラックジャック、ルーレットなどです。
オンラインカジノの自動売買はFXやバイナリーオプションのように、完全に放置して運用できるといったような性質のものではありません。
オンラインカジノのスロットと同じように、「勝ち数」「負け数」「利益確定ライン」「損切りライン」などを設定して利用します。
しかし一度設定してしまえば、あとは完全放置でもOK。
寝ていても仕事をしていても、勉強をしていても、自動売買ツールは完全に自動で利益を稼いできてくれるシステムです。
特になかなかプレイ時間を確保できないというような人が重宝しているようですね。
オンラインカジノの自動売買は危険
「月利1000%」などと謳っている自動売買ツールもあるだけに、思わず「購入してみたい」と考える人もいるでしょう。
特にこれまで損失額が圧倒的に大きくなっている人であればなおさらです。
ギャンブルで疲弊していると冷静な判断能力が落ちてしまい、ついつい甘いセールス文句に心躍ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、結論から申し上げるとオンラインカジノの自動売買ツールは非常に危険です。
自動売買ツールを購入したら、単にポンコツシステムだったということだけではなく、資金を失ったり、二度とオンラインカジノがプレイできなくなったりしてしまう可能性もあります。
オンカジの自動売買がおすすめできない理由
オンラインカジノで自動売買ツールを利用するのがおすすめできない理由について、詳しく解説していきます。
自動売買ツールの高評価はほぼサクラ
自動売買ツールについて調べると、「本当に稼げた!」「このツール凄すぎる」なんていうような謳い文句が色々と並べられていますよね。
しかし、それはほぼすべてサクラだと思ってください。
ユーザーの声として高評価が多いのは、成約した場合に紹介料が発生することが多いためです。
紹介料が入るのだとすれば、どれだけ粗悪な商品であったとしても、多少誇張したセールス文句で評価をしますよね。
少なくとも「この商品は詐欺だ」などとは書かないはずです。
また、オンラインカジノの自動売買ツールについては、薬事法や金融商品取引法などのように、そのセールス方法を規制する法律がありません。
実際に自動売買ツールを使って実績を出しているという報告をするプレイヤーもいますが、今の時代、画像はいくらでも編集することができます。
「バカラで12連勝」なんていう成果報告も、画像加工をしただけという可能性も低くありません。
オンラインカジノの利用規約に抵触する可能性が高い
自動売買ツールの利用は、オンラインカジノの利用規約に抵触してしまう可能性もあります。
例えばベラジョンカジノの利用規約3.14を見てみましょう。
当サイトを使用するにあたり、ユーザー自身、または第三者による試行または作用にかかわらず、ロボット、自動的、機械的、電子的またはそのほかのデバイスを使用して、当サイトでの決断を自動的に行わないことに同意するものとします。
~中略~
当社は、これらのデバイスの使用は詐欺行為と同様であるとみなし、このような場合には、アカウントが閉鎖された時点での残高の払い戻しを行わない権利を留保します。
簡単に言えば、アカウント名義本人以外が利用すると罰則の対象になるということです。
自動的な賭け、機械的な賭けもその対象になるものとされているため、自動売買ツールを使った場合もこの規定に該当すると考えて良いでしょう。
利用規約違反に抵触すると、資金の没収やアカウントの凍結、詐欺行為による法的処置などが取られる可能性があり、一切メリットはありません。
利用しているのはあなた自身なので、販売者や開発者に責任を転嫁することは不可能です。
自動売買ツールを利用するということは、このリスクの裏返しであるということも頭に入れておきましょう。
自動売買ツールがゲームの結果をコントロールできるわけではない
自動売買ツールはプレイヤーのリスク許容度に従って自動でプレイしてくれるというシステムです。
RNGのコードを書き換えて、プレイヤーが必ず勝てるようにするというような機能はありません。
つまり、自動売買ツールを利用したからと言って必ず勝てるというわけではないのです。
販売者の中には「必ず勝てるロジックを仕込んである」というようなセールス文句を使っている人もいますが、そんなことは100%あり得ません。
ゲームを開発しているゲームプロバイダとしても、そのようなハッカー的人物が出てくることは百も承知で対策しています。
万が一そのようなロジックを仕組んでいるシステムを利用したのであれば、それこそ上述した利用規約に抵触し、厳正な処分を下されるのがオチでしょう。
自動売買ツールで稼いだ利益は出金できない可能性が高い
オンラインカジノから資金を出金する際には、必ず審査部門により適正な賭けが行われていたかどうかというチェックが行われます。
多くのオンラインカジノで即時出金ができず、ある程度の時間を要するのはこのためです。
自動売買ツールを利用していた場合、この審査に引っかかり、出金ができないという可能性が非常に高くなります。
行われた賭けの大部分がシステマチックな賭けだった場合には、審査の目も厳しくなるはずです。
実際に「自動売買ツールを使ってバカラで稼げた」というような報告画像はあっても、「エコペイズに出金できた」というような報告画像はないですよね。
この辺りも個人的にはかなり怪しさを感じるポイントです。
オンラインカジノの運営側も自動売買ツールの情報をしっかりと把握している可能性も高く、「まあこのツールね」と即バレしてしまう可能性も0ではありません。
実際にオンラインカジノの関係者がツールを購入し、その動作性を確認しているというような情報もあります。
ゲームを通じて利益が出ていたとしても、それを出金できないのであれば全く意味はありません。自動売買ツールを利用すると、そのリスクを背負う必要があるということを理解しておきましょう。
自動売買ツールの購入価格が高すぎる
自動売買ツールの種類にもよりけりですが、価格はかなり高く設定されています。
10万円や50万円といった金額は当たり前です。
本当に100%利益が出せるということであれば、投資の意味で購入してもメリットはありますが、ここまで説明してきたように、あまりにもリスクが大きすぎます。
結果として大金をドブに捨てることになるという可能性も少なくありません。
返金保証などを行っている販売者もほとんどいないため、損失が生じたとしても自己責任で片付けられることがほとんどです。
購入する価値があるか否かを決断するのは最終的にはプレイヤー自身なので、断定はできません。
しかし個人的には、あまりにもコスパが悪すぎるのではないでしょうか。
自動売買ツールを購入できるだけの資金があるならば、実際にアカウントに入金して勝負勘を磨いていく方がよっぽど効果的です。
例えば50万円の資金をオンラインカジノに入金し、毎日50万円分の賭けを行ったとしましょう。
リベート率1%のオンラインカジノであれば、100日後にはリベートだけで50万円を増やすことができています。
わざわざ大きなリスクを背負って自動売買ツールに頼るより、何倍も賢い資金の利用方法ではないでしょうか。
ウィルスが持ち込まれる可能性がある
オンラインカジノの自動売買ツールは、広義では「外部システム」です。
その外部システムをインストールし、利用することにはウィルスのリスクについても考慮する必要があります。
ツールは大手の開発業者ではなく、個人のエンジニアや中小規模の会社が開発しているのがほとんどです。
そのため、コストカットのためにセキュリティ面やアンチウィルスの観点には無頓着である可能性があります。
オンラインカジノの自動売買ツールは、サブスクリプションではなく「買い切り型」なので、業者としては言葉巧みなセールス文句を駆使して、ツールを購入さえさせてしまえばOKです。
その後エラーが生じようが、ウィルスによりユーザーのデバイスが破壊されようが、販売者にとっては関係ないことです。
仮にウィルスを持ち込むツールだった場合、購入金額だけではなくパソコンやスマートフォンの修理代や新規購入代金も負担しなければならないこととなります。
幸か不幸かデバイスのアンチウィルス設定が機能して、購入した自動売買ツールが一切使用できなかった、ということもあるかもしれません。
こんにちは。ツール詐欺の記事を読んで危うく引っ掛かりそうになっていたのを防げました。こちらに聞くことではないかも知れませんが、実は困っています。そのツール販売者に騙され、3つのオンカジサイトに登録させられ、クレカも作れさせられ、結構な金額を入金させられました。もうプレーする気もないので返金か取り消しをしたいのですが、できるのでしょうか?消費者センターに聞いた方がいいでしょうか?宜しければお返事お願いします。
貴重な情報をありがとう。入金のみであればオンラインカジノ側に手数料を取られるが、返金と言うかたちもできなくはないかもしれない。ただし、そのオンラインカジノがライセンスを持っておらずツール販売者とグルの詐欺業者だった場合、返金は難しいだろう。
使用したクレカについては処分を考えたほうが良いかもしれない。うまくいくことを祈っている。