世の中には数えきれないほどの攻略法が存在していますが、カウンティングはその中でも特に高い効果が保証されている有名なテクニックです。
数学者によって考案された必勝法だから信頼性の高さは折り紙つきですよ。
この記事では、カウンティングの概要といろいろな種類のカウンティングテクニックについて、徹底的かつ初心者にもわかりやすく解説します。
ブラックジャックの勝率を上げたいという人はぜひチェックしてください。
目次
カウンティングとは
カウンティングとは、場に出たカードの総数からデックに残っているカードの内容を予測するテクニックを指します。
ブラックジャックで主に用いられますが、実践するためには少なからぬ記憶力が要求されるので、攻略法としてのハードルはかなり高いといえるでしょう。
還元率が数%UP!
普通にプレイした場合のブラックジャックの還元率はおよそ96%前後ですが、思いどおりにカウンティングを駆使することができれば還元率は最大で102%にまで跳ね上がります。
還元率とは、プレイヤーが賭けた金額のうち手元に戻ってくる金額の割合をあらわしたものです。
たとえば還元率が50%のギャンブルであれば、プレイヤーが$100ベットしたとき平均で$50の利益を得られる計算になります。
あくまで平均値なので短期的には大きく勝ったり負けたりすることもありますが、数百から数千ハンド単位の長い目で見ると利益はおおよそ還元率どおりに収束します。
勝つためには少しでも還元率の高いギャンブルを選ぶことが大切ということですね。
ブラックジャックに置き換えて考えると、普通にプレイした場合には$100をベットしたときは平均で$4の損失が出てしまいます。
しかし、カウンティングを適切に駆使すれば平均で$2の利益が得られる計算になることが分かります。
一見すると少ないように感じるかもしれませんが、すべてのギャンブルは原則として胴元の利益を確保するために還元率が必ず100%を下回るように設定されています。
最大で102%の還元率が実現可能なカウンティングはギャンブルを根底から覆す革命的なテクニックだといえるでしょう。
勝率は50%を超える!
勝率で考えても、ブラックジャックを普通にプレイした場合の勝率は48%、つまり100ハンドのうち平均で48回しか勝つことができません。
しかし、カウンティングを駆使すれば100ハンドのうち51回は勝てるようになるという計算ですね。
ブラックジャックの基本的な配当は1/2なので、勝率が50%を超えていれば損をすることはありません。
カウンティングはブラックジャックにおける本当の意味での必勝法だといえますね。
カウンティングの種類
カウンティングにはいくつかの種類があり、そのテクニックによって習得の難易度は大きく異なります。
基本的にはどれもそれなりの練習が必要なものばかりですが、中には初心者でも簡単に習得できるテクニックもあリます。
興味のある人はぜひ練習してみてください。
サイドカウント(Side Count)
カウンティングの中でもっとも低難易度のテクニックがサイドカウントです。
サイドカウントは「A」なら「A」、「7」なら「7」といったように、どれか1種類のカードだけをカウントすればいいので、記憶力に自信がない人でも簡単に習得できるはずですよ。
たとえば「A」に絞ってサイドカウントする場合、「A」が場に2枚出ていればデックに「A」が2枚残っていると分かるので、その枚数を考慮してより勝率の高いアクションを選択することが可能です。
正直にいって、サイドカウント単体ではそれほど高い効果は期待できません。
しかしサイドカウントは他のカウンティングの基礎になる大切なテクニックのひとつなので、最低でも「A」は無意識でサイドカウントができるように訓練しておきましょう。
「10」「J」「Q」「K」などブラックジャックにおいて「10」として扱われるカードも同時にカウントできれば尚良いですね。
ハイローシステム(High Low System)
ハイローシステムはカウンティングの中では初心者向けの部類に入りますが、その仕組みはサイドカウントとは比較にならないほど複雑です。
まずハイローシステムではすべてのカードを以下に示す3つのグループに分類します。
- +1:「2」「3」「4」「5」「6」
- 0:「7」「8」「9」
- -1:「10」「J」「Q」「K」「A」
「+1」「0」「-1」のカードがそれぞれ何枚ずつ場に出たかを計算して、次に出現する確率の高いカードを予測することがハイローシステムの目的です。
たとえば、1ハンド目のプレイヤーの手札が「4」「8」「J」、ディーラーの手札が「K」「A」だった場合、「+1」が1枚、「0」が1枚、「-1」が3枚なので、カウンティングの結果は(+1×1)+(0x1)+(-1×3)=-2となる計算ですね。
ハイローシステムでは、カウンティングの結果がプラスとマイナスどちらに偏っているかを指標にして、次に出現する可能性の高いカードを予測します。
カウンティングの結果が「+1」より大きい場合はデックの中に「-1」のグループに分類されるカードが多く残っていることを意味します。
「-1」より小さければデックの中に「+1」のグループに分類されるカードが多く残っていることを意味します。
デックに「-1」のグループ、つまりブラックジャックにおいて「10」として扱われるカードが多く残っている場合はプレイヤーが有利な状況です。
積極的にヒットして問題ありません。
逆に、デックに「+1」のグループのカードが多く残っている場合にはディーラーが有利な状況であるため、スタンドで様子を見てディーラーのバーストを期待しましょう。
それぞれのカードがどのグループに分類されるかをおぼえておけば、あとは場に出たカードを見て1枚ずつ足し引きするだけで簡単に計算できます。
まずはカードの分類をおぼえるところから始めてください。
カジュアルシステム(Casual System)
上で紹介したハイローシステムがなかなか習得できないという人におすすめのテクニックがカジュアルシステムです。
原理はハイローシステムと同じですが、カジュアルシステムではカードを「+1」「0」「-1」といったグループに分類してややこしい計算をする必要はありません。
「10」以上のカードが多く出たか、まだあまり出ていないかをなんとなく直感的に判断できればそれでOKです。
もちろん精度はハイローシステムに劣りますが、普段よりも少し余分に注意を払うだけで簡単に実践できるので、初心者にはぴったりのテクニックだといえるでしょう。
ただしカジュアルシステムはあくまで直感的なテクニックであるため、より高度なカウンティングテクニックの足掛かりになりにくいという欠点があります。
本気で勝ちを狙うならカジュアルシステムで満足せずに、ハイローシステムなど理論的なテクニックを習得するよう心がけることをおすすめします。
ノックアウトシステム(Knock Out System)
ノックアウトシステムもまたハイローシステムによく似たテクニックです。
グループ | ノックアウトシステム | ハイローシステム |
+1 | 2、3、4、5、6、7 | 2、3、4、5、6 |
0 | 8、9 | 7、8、9 |
-1 | 10、J、Q、K、A | 10、J、Q、K、A |
基本的な原理はハイローテクニックと同じですが、ハイローテクニックでは「7」が「0」のグループに分類されるのに対して、ノックアウトテクニックでは「7」は「+1」のグループに分類されます。
『カウンティングの結果の偏りを指標にして次に出る可能性の高いカードを予測する』という点においては同様です。
結果が「+2」以上の場合は積極的にプレイし、結果が「-2」以下のときは様子を見ながらプレイするようにしてください。
レッドセブンカウント(Red Seven Count)
レッドセブンカウントもまたハイローシステムを発展させたテクニックです。
このことからもハイローシステムがいかにカウンティングにおいて重要であるか分かりますね。
グループ | レッドセブンカウント | ハイローシステム |
+1 | 2、3、4、5、6、7(赤) | 2、3、4、5、6 |
0 | 7(黒)、8、9 | 7、8、9 |
-1 | 10、J、Q、K、A | 10、J、Q、K、A |
ハイローシステムでは「7」のカードはすべて「0」のグループとして扱われますが、レッドセブンカウントでは赤の「7」のみ「+1」のグループに分類します。
レッドセブンカウントではカウンティングの結果がプラスかマイナスかで戦略を変えるのではありません。
結果がゼロに近ければ近いほどプレイヤーにとって有利な状況だと判断するのでハイローシステムと混同しないように注意してください。
またレッドセブンカウントでは「0」ではなく、使用しているデック数x(-2)がスタート時の持ち点となります。
たとえばゲームにデックを3つ使用している場合の持ち点は3x(-2)=-6となる計算です。
ハイローシステムよりも仕組みが複雑な分だけ精度も高いので、ハイローシステムを一通りおぼえたら、その次はレッドセブンカウントを習得することをおすすめします。
ハイオプト1(Hi-Opt 1)
ハイオプト1は1デックのゲーム専用のカウンティングテクニックです。
2つ以上のデックを同時に使用するゲームでは使えないので実践する機会は少ないですが、1デックのゲームに特化している分、精度はかなり高いです。
1デックのブラックジャックをプレイする機会がある人はおぼえておいて損はないでしょう。
ハイオプト1もハイローシステムやノックアウトシステムと同じように、カードを「+1」「0」「-1」という3つのグループに分類します。
グループ | ハイオプト1 | ハイローシステム |
+1 | 3、4、5、6 | 2、3、4、5、6 |
0 | 2、7、8、9、A | 7、8、9 |
-1 | 10、J、Q、K | 10、J、Q、K、A |
具体的には、ハイローシステムをベースに「A」と「2」を「0」のグループに分類する形ですね。
ハイローシステムを習得している人ならきっと簡単におぼえられるはずなので、ぜひ試してみてください。
ハイオプト2(Hi-Opt 2)
ハイオプト2はその名のとおり、ハイオプト1を発展させたカウンティングテクニックです。
ハイローシステムが初心者向け、ハイオプト1が中級者向けのテクニックだとすれば、ハイオプト2は上級者向けのテクニックだといえるでしょう。
ハイオプト2ではカードを3つではなく、以下の4つのグループに分類します。
グループ | ハイオプト2 |
+2 | 4、5 |
+1 | 2、3、6、7 |
0 | 8、9、A |
-2 | 10、J、Q、K |
ハイオプト1と比較してもかなり複雑なので、ハイオプト1を習得している人でもハイオプト2を実践できるようになるまでにはかなり時間がかかるかもしれません。
またハイオプト2もハイオプト1と同様に、1デックのゲームでしか使うことができないので気をつけてください。
ゼンシステム(Zen System)
ゼンシステムもハイオプト2と同じようにカードを4つのグループに分類するカウンティングシステムです。
ハイオプト2よりも精度が高いので、本格的にカウンティングを練習するのなら最終的にはゼンシステムの習得を目指したいところですね。
グループ | ゼンシステム | ハイオプトツー |
+2 | 4、5、6 | 4、5 |
+1 | 2、3、7 | 2、3、6、7 |
0 | 8、9 | 8、9、A |
-2 | 10、J、Q、K、A | 10、J、Q、K |
ゼンシステムとハイオプト2の違いは「6」の「A」扱い方だけなので、ハイオプト2を習得している人なら簡単におぼえられるでしょう。
トゥルーカウント(True Count)
カウンティングで求めた結果を残りのカードの枚数で割ることでプレイヤーが置かれている状況を把握するテクニックをトゥルーカウントと呼びます。
たとえばゼンシステムを実践していてカウンティングの結果が「-3」、残りのカードの枚数が32枚のとき、トゥルーカウントは(-3)/32=-0.09となる計算です。
トゥルーカウントでは、導いた数値が大きければ大きいほどプレイヤーにとって有利な状況だと判断できます。
ゼンシステムやハイオプト1、2と併用することでプレイヤーの置かれている状況がより正確に判断できるようになるので、こちらもぜひおぼえておいてください。
オンラインカジノでカウンティングはできる?
結論からいえば、オンラインカジノでもカウンティングは可能です。
ただしテーブルゲームではハンドごとにカードを新しくシャッフルするため、カウンティングを実践できるのはライブカジノに限られてしまいます。
ライブカジノはリアルタイムでゲームが進行するのでテーブルゲームほど時間の猶予はありませんが、メモをとりながらプレイできることから本場のランドカジノよりもむしろカウンティングには適した環境だといえるでしょう。
テーブルによってベットリミットはもちろんルールが微妙に異なる場合もあるので、入室する前には必ずテーブルの詳細を確認してください。
カジノ側のカウンティング体策
上でも触れているように、カウンティングは最大で102%の還元率が期待できる非常に効果的な必勝法です。
カジノ側にとっておよそ歓迎すべきものではありません。
むしろカウンティングを駆使するプレイヤーはカジノの天敵といっても過言ではないでしょう。
そのため、原則としてランドカジノではブラックジャックにおけるカウンティングを固く禁じています。
カウンティングをしていると思しきプレイをしているだけで退場させられてしまうこともあるので、ランドカジノではくれぐれもカウンティングをおこなわないように注意してください。
オンラインカジノのテーブルゲームでハンドごとにデックを新しくシャッフルしているのも、カウンティング防止策のひとつです。
まとめ
カウンティングはカジノ泣かせともいえる非常に強力な必勝法です。
効果が大きいだけに習得も容易ではありませんが、中には初心者でもすぐにおぼえられる簡単なテクニックもあるので、自分の実力に応じて一歩ずつステップアップしていきましょう。
その効果の大きさからランドカジノでカウンティングをおこなうことは禁止されていますが、オンラインカジノでは問題なく使用できます。
ただしテーブルゲームではカウンティングの効果が期待できないので注意が必要です。
この記事を読んでカウンティングの概要について理解したら、まずはライブカジノのブラックジャックで練習してみてください。