ギャンブルはいつの世も人の興味を惹きつけて止まず、これまでに数えきれないほどの攻略法が生み出されてきました。
しかし一定の効果を発揮する攻略法は限られており、攻略法とは名ばかりの不完全なシステムも少なくありません。
そんな中でキャンセレーションは高い確率で利益の獲得が期待できる数少ない攻略法のひとつだといえます。
この記事ではキャンセレーションの概要からそのメリットとデメリット、相性の良いゲームまで詳しく解説します。
目次
キャンセレーション法とは
キャンセレーション法の特徴をひとことで表すと「目標金額を目指して着実に利益を積み重ねていくコツコツ型のベッティングシステム」となります。
ベッティングシステムとは一定の法則に沿ってベット額を調整する手法を指す用語です。
ギャンブルにおける代表的な攻略法であるマーチンゲール法もベッティングシステムに該当します。
キャンセレーション法を適切に運用すれば高い確率で利益を得ることができます。
しかしマーチンゲール法などの攻略法と比べると賭け方がかなり複雑であるため、実践するにはある程度の経験と慣れが必要です。
ただし、手順をしっかりと覚えてメモをとりながらおこなえば初めての方でも充分に実践可能です。
この記事をよく読んで頭に入れておきましょう。
キャンセレーション法の賭け方
それではキャンセレーション法の具体的な賭け方について解説していきます。
キャンセレーション法の手順はやや複雑なので、必要に応じてメモをとりながら目を通してみてください。
1.目標金額の設定
最初に目標となる金額、すなわち「キャンセレーション法を1セット実践したときに得られる利益」を決定します。
目標金額は自由に設定して構いません。
しかし、軍資金に対して高すぎる金額を決定してしまうと、キャンセレーション法の運用中に負けが続いたときにベット額を捻出できなくなる恐れがあるため注意が必要です。
目標金額の目安は多くても軍資金の3割程度、慣れないうちは10%前後を目安に設定すると良いでしょう。
2.目標金額を分割して数列を作る
目標金額を設定したら、その金額をいくつかのグループに分割します。
たとえば、目標金額を$20に設定した場合、
- 5・5・5・5
- 4・4・4・4・4
- 2・3・2・3・2・3・2・3
といった形で、数字の合計が目標金額と同じになるように分割してください。
3.数列の両端にある数字の合計額をベットする
分割した金額をメモしたら、いよいよベット開始です。
キャンセレーション法ではメモに記入した数列の端にある数字の合計がベット額となります。
具体的には数列が「5・5・5・5」なら$5+$5=$10、「4・4・4・4・4」なら$4+$4=$8、「2・3・2・3・2・3・2・3」なら$2+$3=$5という具合です。
数字の分割が少ないほど1ラウンドあたりのベット額が大きくなり、逆に数字を細かく分割すれば1ラウンドあたりのベット額は小さく済むので、プレイスタイルに応じて調整してください。
4.勝負の結果に応じて数列を修正する
勝負に勝ったらメモをとった数列の両端の数字を消し、負けたらそのラウンドでベットした金額を数列の右端に追加してください。
たとえば数列が「5・5・5・5」で勝負に勝った場合、両端の数字を消して数列は「5・5」となります。
同様の数列で勝負に負けた場合には、数列の右端にベット額を足して数列は「5・5・5・5・10」、次ラウンドのベット額は$5+$10=$15となります。
5.数列の数字がすべて消えるまでベットを続ける
同様の手順を繰り返し、数列にあるすべての数字が消えたら1セット終了です。
キャンセレーション法では1セットが終了した時点で、ちょうど目標金額分の利益を獲得することができます。
ここでキャンセレーション法の賭け方を箇条書きでおさらいしてみましょう。
- 目標金額を設定する
- 設定した目標金額をいくつかに分割する
- 数列の両端にある数字の合計額をベットする
- 勝ったら両端の数字を消し、負けたらベット額を数列に書き足す
- 数列の数字がすべて消えたら1セット終了
上記の手順を頭に入れてしっかりとメモをとりながら実践すれば初心者でも間違えることなく運用できるので、ぜひ試してみてください。
キャンセレーション法のメリット・デメリット
すべての攻略法がそうであるように、キャンセレーション法にはメリットとデメリットが存在します。
ここではキャンセレーション法のメリットとデメリットを紹介していくので、実践する際の参考にしてください。
メリット1:理論上は確実に利益を得られる
前項で解説したように、キャンセレーション法は数列の数字がすべて消えるまでを1セットとします。
1セットが終了した時点で目標として設定した金額の利益が得られるため、数列から数字がなくなるまで続ければ必ず目標金額分の利益を獲得できる計算です。
ただし、セットの途中で負けが続いて資金が底をつき、キャンセレーション法を中断せざるを得なくなってしまうと収支がマイナスのまま強制終了となってしまいます。
キャンセレーション法を運用する際は、連敗しても資金がなくならないように余裕をもって目標金額を設定しましょう。
メリット2:1ラウンドあたりのベット額を柔軟に設定できる
同じ目標金額でも分割の仕方によって1ラウンドあたりのベット額は大きく前後します。
目標金額を細かく分割すれば1ラウンドあたりのベット額は小さくなりますが、その分数列から数字が消えるまでに要するラウンド数が増えてしまいます。
キャンセレーション法を実践する際は、ベット額とラウンド数のバランスを考慮して数列を分割するようにしましょう。
もちろん目標金額を設定する際にも注意が必要です。
デメリット1:手順がやや複雑
キャンセレーション法のデメリットは、なんといってもその手順の複雑さです。
ストレートに勝ち続けれることができれば問題ありませんが、勝ちと負けがランダムに入り混じると数列がどんどん複雑になっていきます。
初心者は当然ながら熟練者でもメモが必須となります。
逆に言うとメモさえしっかりとっていれば確実に運用できるので、キャンセレーション法を実践する際は必ず手元にメモ紙とペンを用意しておきましょう。
デメリット2:大きな利益を獲得しづらい
キャンセレーション法では1セット終了時に獲得できる利益が事前に定められるため、プレイヤー自身が驚くような大きな利益を得ることは難しいです。
おすすめはできないな。
キャンセレーション法は小さな利益を確実に積み重ねていくコツコツ型の攻略法であると割り切って、あまり大きな利益は狙わないようにしてじっくりと運用していきましょう。
デメリット3:オンラインカジノでしか使えない
キャンセレーション法はメモをとりながらでなければ実践できないため、プレイ中のメモが禁止されているランドカジノでは運用することができません。
つまり、キャンセレーション法はゲーム中にメモをとっても誰かに咎められる心配がないオンラインカジに特化した攻略法だといえるでしょう。
時間制限のあるライブカジノではメモをとっているうちにベッティングが閉め切られてベット額の計算が間に合わない場合もあります。
慣れるまではベット時間の制限がないテーブルゲームで練習することをおすすめします。
キャンセレーション法が有効なゲーム
キャンセレーション法は堅実派のプレイヤーにとって非常に有益な攻略法ですが、すべてのゲームで用いることができるわけではありません。
キャンセレーション法はその性質上、配当が2倍(1:1)、すなわち50%の勝率がある賭け方でしか使えないという特徴があります。
具体的には、バカラやドラゴンタイガー、ルーレット(赤黒)などが挙げられます。
簡易版バカラともいうべきドラゴンタイガーは、バカラでいうところのプレイヤー・バンカーにあたるドラゴン・タイガーの他にも2倍配当の賭け方がいくつもあります。
単調になりがちなキャンセレーション法にはぴったりのゲームだといえるでしょう。
ただしドラゴンタイガーはオンラインカジノにおける普及率がそれほど高くなく、遊べるサイトがまだまだ限られています。
まずは代表的なバカラもしくはルーレット(赤黒)で試してみることをおすすめします。
キャンセレーション法を実践してみた
それでは実際にキャンセレーション法を運用し、その模様を画像付きでみなさんに紹介していきます。
まずは1セットあたりの目標金額の設定ですが、ここではキャンセレーションの賭け方の項目で挙げた例と同じ$20として実践していくことにします。
続いて$20を分割して数列を作成しましょう。
あまり細かく分割すると1セットをこなすまでに時間がかかってしまうので、ここは分かりやすく「5・5・5・5」としておきます。
数列を作成したら、いよいよゲーム開始です。
ここではカジノゲームの女王と呼ばれるルーレットの赤黒を題材にとてキャンセレーション法を実践していきます。
ラウンド数 | 数列 | 勝敗 | 配当 | 累計収支 |
1 | 5・5・5・5 |
まずは数列の両端を足した€10を赤にベットします。
ルーレットの出目は黒でした。
外れてしまったので、数列の右端に前ラウンドのベット額である10を書き加えて次のラウンドに進みます。
ラウンド数 | 数列 | 勝敗 | 配当 | 累計収支 |
1 | 5・5・5・5 | × | – | -10 |
2 | 5・5・5・5・10 |
赤に続けてベットします。
ベット額は数列の両端を足した€15です。
また外れてしまいました。
数列の右端に15を書き足します。
ラウンド数 | 数列 | 勝敗 | 配当 | 累計収支 |
1 | 5・5・5・5 | × | – | -10 |
2 | 5・5・5・5・10 | × | – | -25 |
3 | 5・5・5・5・10・15 |
赤が続けて外れてしまったので、今度は黒にベットします。
ベット額は€20です。
3ラウンド目にしてやっと的中しました。
当たりが出たので、数列の両端の数字を消して次のラウンドに進みます。
ラウンド数 | 数列 | 勝敗 | 配当 | 累計収支 |
1 | 5・5・5・5 | × | – | -10 |
2 | 5・5・5・5・10 | × | – | -25 |
3 | 5・5・5・5・10・15 | 〇 | € 40 | -5 |
4 | 5・5・5・10 |
続けて黒にベット。賭け金は両端の数字を足した€15です。
見事に連勝を果たしました。
両端の数字を消して、数列に残る数字は2つ。次のラウンドで勝つことができれば1セット終了となります。
ラウンド数 | 数列 | 勝敗 | 配当 | 累計収支 |
1 | 5・5・5・5 | × | – | -10 |
2 | 5・5・5・5・10 | × | – | -25 |
3 | 5・5・5・5・10・15 | 〇 | € 40 | -5 |
4 | 5・5・5・10 | 〇 | € 30 | +10 |
5 | 5・5 |
黒が続いているので、そろそろ赤が出ると予想。ベット額はさらに減って€10です。
残念ながらここで1セットを終了することはできませんでした。
数列の右端に10を書き足します。
ラウンド数 | 数列 | 勝敗 | 配当 | 累計収支 |
1 | 5・5・5・5 | × | – | -10 |
2 | 5・5・5・5・10 | × | – | -25 |
3 | 5・5・5・5・10・15 | 〇 | € 40 | -5 |
4 | 5・5・5・10 | 〇 | € 30 | +10 |
5 | 5・5 | × | – | 0 |
6 | 5・5・10 |
先ほどは予想を外してしまいましたが、今度こそ赤が出るでしょう。
赤に€15をベットします。
予想どおり赤が出ました。
数列の数字は残り1つとなりましたが、キャンセレーション法では数列の数字がすべて消えるまで続ける決まりとなっているので、まだ終わりではありません。
ラウンド数 | 数列 | 勝敗 | 配当 | 累計収支 |
1 | 5・5・5・5 | × | – | -10 |
2 | 5・5・5・5・10 | × | – | -25 |
3 | 5・5・5・5・10・15 | 〇 | € 40 | -5 |
4 | 5・5・5・10 | 〇 | € 30 | +10 |
5 | 5・5 | × | – | 0 |
6 | 5・5・10 | 〇 | € 30 | +15 |
7 | 5 |
赤が続きそうな予感がします。
これで終わりにするぞという願いを込めて、赤に€5をベットです。
予想的中!
数列の数字をすべて消して、目標金額ぴったりの利益を得ることに成功しました。
ラウンド数 | 数列 | 勝敗 | 配当 | 累計収支 |
1 | 5・5・5・5 | × | – | -10 |
2 | 5・5・5・5・10 | × | – | -25 |
3 | 5・5・5・5・10・15 | 〇 | € 40 | -5 |
4 | 5・5・5・10 | 〇 | € 30 | +10 |
5 | 5・5 | × | – | 0 |
6 | 5・5・10 | 〇 | € 30 | +15 |
7 | 5 | 〇 | € 10 | +20 |
このように、キャンセレーション法では数列の数字をすべて消すまで続ければ、必ず目標金額分の利益を獲得することが可能です。
運次第では1ラウンドあたりのベット額が膨らむ恐れもありますが、最後までやり遂げれば確実に利益を得られる有用な攻略法なので、ぜひご自身で試してみてはいかがでしょうか。