多くのギャンブラーが愛用する攻略法のひとつに『オスカーズグラインド法』があります。
この記事ではオスカーズグラインド法の概要とカジノゲームで使うときのコツ、さらには実際のカジノゲームでオスカーズグラインド法を実践したシミュレーションの模様を記載しています。
是非チェックしてみてください。
目次
オスカーズグラインド法とは?
オスカーズグラインド法は「ダランベール法(ピラミッド法)」に改良を加えたベッティングシステムです。
ダランベール法はフランスの数学者ジャン・ル・ロン・ダランベール氏によって考案されたベッティングシステムです。
ダランベール法をベースにしたオスカーズグラインド法もまた数学的な見地に基づいた攻略法だといえますね。
ベッティングシステムは利益を最大限に高めることを目的とした「攻めの攻略法」と損失を最低限に抑えることを目的とした「守りの攻略法」の2種類に大別できます。
オスカーズグラインド法は長い目で見て収支をプラスにすることを目的としているため、どちらかといえば「守りの攻略法」にあたるベッティングシステムだといえるでしょう。
オスカーズグラインド法のルールは以下の4点です。
オスカーズグラインド法のルール
- 勝ったら賭け金を1単位増やす
- 負けたら賭け金は据え置き
- 累計損益が0もしくはプラスになったら1セット終了
- 使えるのは勝率が1/2のギャンブルのみ
たとえば最初のベット額が$1なら、勝つたびに$2、$3、$4と賭け金を増やしていきます。
最初のベット額が$15なら勝つたびに$30、$45、$60と賭け金を増やしていくような形ですね。
軍資金に応じて賭け金を調整することが可能なので、自己資金が少ない人でも気軽に実践できます。
ダランベール法との違い
オスカーズグラインド法のベースとなったダランベール法では、勝ったときに賭け金を減らし、負けたら賭け金を増やします。
大きく勝つこともなければ大きく負けることもないので、低リスクで確実に利益を出したいというときに有効です。
どちらも最終的な収支はプラスになりますが、オスカーズグラインド法なら連勝さえできればトータルの勝ち数が負け数を下回っても利益がます。
より少ないリスクで利益を出すことが期待できるといえますね。
オスカーズグラインド法で勝てない時のコツ
オスカーズグラインド法のコツはただひとつ、「累計損益が0もしくはプラスになったら1セット終了」というルールを厳守することです。
オスカーズグラインド法は1セットで得られる利益が小さいため、より大きな利益を追求したくなってしまうかもしれません。
しかしオスカーズグラインド法はそもそも小さな利益をコツコツ積み重ねていくことを目的に考案された攻略法です。
決して焦らずに累計損益が0もしくはプラスになったら必ずその時点で1セットを終了するようにしてください。
オスカーズグラインド法実践シミュレーション
前項で触れたように、オスカーズグラインド法は勝率が1/2のギャンブルで使うことを前提とした攻略法です。
ここではルーレットの「レッド・ブラック」に絞ってオスカーズグラインド法をシミュレーションしていきます。
1セット目
まずは適当に「赤」に$1をベットしてみましょう。
残念ながら外れてしまいました。現時点での累計損益は「-1」です。
続いて「赤」に賭けます。負けたので賭け金は$1のままです。
また外れてしまいました。現時点での累計損益は「-2」です。
黒が続いていたので、そろそろ赤が来る頃でしょう。「赤」に$1をベットします。
予想的中。現時点での累計損益は「-1」です。
まだ赤が続きそうな気がするので今回も「赤」にベットです。勝ったので賭け金を$2に増やします。
的中しました。現時点での累計損益は「+1」です。
収支がプラスになりました。ここで1セットを終了して次のセットに移ります。
ラウンド数 | 賭け金 | 勝敗 | 収支 |
1 | $1 | × | -1 |
2 | $1 | × | -2 |
3 | $1 | ○ | -1 |
4 | $2 | ○ | +1 |
2セット目
セットが変わったので賭け金を$1に戻します。履歴から流れを読んで、今回は「黒」にベットです。
当たりました。
新しいセットの1ラウンド目ですが、収支がプラスになったのでオスカーズグラインド法のルールに則り、これで1セット終了とします。
ラウンド数 | 賭け金 | 勝敗 | 収支 |
1 | $1 | ○ | +1 |
3セット目
「赤」に$1をベットしましたが、結果は黒でした。現時点での累計損益は「-1」です。
賭け金を据え置いたままもう1度「赤」にベットしたところ、勝つことができました。
収支が0になったので次のセットに移行します。
ラウンド数 | 賭け金 | 勝敗 | 収支 |
1 | $1 | × | -1 |
2 | $1 | ○ | 0 |
4セット目
賭け金をリセットして「黒」にベットします。
勝ちました。収支がプラスになったので1セット終了です。
ラウンド数 | 賭け金 | 勝敗 | 収支 |
1 | $1 | ○ | +1 |
5セット目
もう1度「黒」にベットしましたが、負けてしまいました。現時点での累計損益は「-1」です。
赤が続くと予想して、「赤」に$1をベットします。
予想的中。
収支が0になったので次のセットに移ります。
ラウンド数 | 賭け金 | 勝敗 | 収支 |
1 | $1 | × | -1 |
2 | $1 | ○ | 0 |
6セット目
「黒」にベットします。賭け金をリセットするので、ベット額は$1です。
勝ちました。収支がプラスになったので6セット目はこれにて終了です。
ラウンド数 | 賭け金 | 勝敗 | 収支 |
1 | $1 | ○ | +1 |
7セット目
「赤」に$1をベットします。
結果は外れ。現時点での累計損益は「-1」です。
黒が出ると予想しましたが結果は「赤」でした。現時点での累計損益は「-2」です。
次こそ黒が出ると予想して「黒」にベットします。
外れてしまいました。現時点での累計損益は「-3」です。
赤と黒が交互に出る流れが続いていますが、そろそろ途切れると読んで「赤」にベットします。負けが続いているので賭け金は最初と変わらず$1です。
また外れてしまいました。現時点での累計損益は「-4」です。
まだ交互の流れが続いているようなので、「黒」にベットします。
的中しました。現時点での累計損益は「-3」です。
勝ったので賭け金を増やして「赤」に$2をベットします。
2連勝です。時点での累計損益は「-1」です。
賭け金を$3に増やして「赤」にベットしましたが、負けてしまいました。現時点での累計損益は「-4」です。
連敗です。現時点での累計損益は「-7」です。
再度「赤」にベットしたところ、勝つことができました。現時点での累計損益は「-4」です。
次は「黒」にベットします。勝ったので賭け金は$4です。
連勝しました。
収支が0になったのでセット終了です。
7セット目はこの以下の結果となりました。
ラウンド数 | 賭け金 | 勝敗 | 収支 |
1 | $1 | × | -1 |
2 | $1 | × | -2 |
3 | $1 | × | -3 |
4 | $1 | × | -4 |
5 | $1 | ○ | -3 |
6 | $2 | ○ | -1 |
7 | $3 | × | -4 |
8 | $3 | × | -7 |
9 | $3 | ○ | -4 |
10 | $4 | ○ | 0 |
10ラウンドをプレイして利益がないのであまり良い結果のように思えないかもしれませんが、負けている回数の方が多いにもかかわらず損失を出さずに済んだ と考えれば、なかなか良い結果だといえるのではないでしょうか。
シミュレーションの結果
ここまで、ルーレットでオスカーズグラインド法を実践した結果は以下の通りとなりました。
セット | ラウンド | 賭け金 | 勝敗 | セット収支 | 合計収支 |
1 | 1 | $1 | × | -1 | -1 |
2 | $1 | × | -2 | -2 | |
3 | $1 | ○ | -1 | -1 | |
4 | $2 | ○ | +1 | +1 | |
2 | 5 | $1 | ○ | +1 | +2 |
3 | 6 | $1 | × | -1 | +1 |
7 | $1 | ○ | 0 | +2 | |
4 | 8 | $1 | ○ | +1 | +3 |
5 | 9 | $1 | × | -1 | +2 |
10 | $1 | ○ | 0 | +3 | |
6 | 11 | $1 | ○ | +1 | +4 |
7 | 12 | $1 | × | -1 | +3 |
13 | $1 | × | -2 | +2 | |
14 | $1 | × | -3 | +1 | |
15 | $1 | × | -4 | 0 | |
16 | $1 | ○ | -3 | +1 | |
17 | $2 | ○ | -1 | +3 | |
18 | $3 | × | -4 | 0 | |
19 | $3 | × | -7 | -3 | |
20 | $3 | ○ | -4 | 0 | |
21 | $4 | ○ | 0 | +4 |
7セットのうち収支がプラスで終わったセットが4回、収支が0で終わったセットが3回、21ラウンドの累計損益は+4でした。
一見するとあまり効率の良い方法には思えないかもしれませんが、最終的に利益が残ることは間違いない ので、オスカーズグラインド法は非常に優れた攻略法だといえるでしょう。
オスカーズグラインド法の改良案
オスカーズグラインド法自体がダランベール法という既存のベッティングシステムに改良を施したものであるため、改良の余地はほとんどありません。
ただしオスカーズグラインド法のデメリットとして、勝ちと負けが交互に続くといつまでもセットが終わらないという点が挙げられます。
以下の表は、はじめに4連敗したあとに勝ち負けが交互に続いた場合の収支を示したものです。
ラウンド数 | 賭け金 | 勝敗 | 収支 |
1 | 1 | × | -1 |
2 | 1 | × | -2 |
3 | 1 | × | -3 |
4 | 1 | × | -4 |
5 | 1 | ○ | -3 |
6 | 2 | × | -5 |
7 | 2 | ○ | -3 |
8 | 3 | × | -6 |
9 | 3 | ○ | -3 |
10 | 4 | × | -7 |
11 | 4 | ○ | -3 |
12 | 5 | × | -8 |
13 | 5 | ○ | -3 |
14 | 6 | × | -9 |
15 | 6 | ○ | -3 |
16 | 7 | × | -10 |
17 | 7 | ○ | -3 |
18 | 8 | × | -11 |
19 | 8 | ○ | -3 |
20 | 9 | × | -12 |
勝つたびに賭け金が増えていくので勝ち負けが交互に続くと一時的な損失が大きくなり、軍資金が不足する恐れが生じてしまいます。
ラウンド数 | 賭け金 | 勝敗 | 収支 |
1 | 1 | × | -1 |
2 | 1 | × | -2 |
3 | 1 | × | -3 |
4 | 1 | × | -4 |
5 | 1 | ○ | -3 |
6 | 2 | × | -5 |
7 | 2 | ○ | -3 |
8 | 3 | × | -6 |
9 | 3 | ○ | -3 |
10 | 4 | × | -7 |
11 | 4 | ○ | -3 |
12 | 4 | × | -7 |
13 | 4 | ○ | -3 |
14 | 4 | × | -7 |
15 | 4 | ○ | -3 |
16 | 4 | × | -7 |
17 | 4 | ○ | -3 |
18 | 4 | × | -7 |
19 | 4 | ○ | -3 |
20 | 4 | × | -7 |
そこで上記のように勝ち負けが交互に続いたとき勝っても賭け金を増やさないようにすれば、セットが長引いても一時的な損失が大きくなりません。
軍資金が不足するリスクを大きく軽減することが可能です。
このように状況に応じて簡単に応用できるという点も、オスカーズグラインド法の大きなメリットのひとつだといえますね。
まとめ
オスカーズグラインド法は長い時間をかけて小さな利益を積み上げていくことを目的とした攻略法です。
数学的な見地に基づいて考案されたベッティングシステムであるため、オスカーズグラインド法を正しく運用すれば損失を被ることはまずありません。
勝ち負けが交互に続いたときに賭け金を増やさないよう調整すれば軍資金が途中で足りなくなるリスクを大幅に減らせるので、軍資金が少ない人でも安心して実践できますよ。
多少のリスクをとっても短時間で利益を上げたいという場面には不向きですが、コツコツ確実に利益を増やすためにはうってつけの攻略法なので、この記事を参考にぜひ挑戦してみてください。