カジノゲームにおいて有効なベッティングシステムのひとつに、パーレー法があります。
パーレー法は原理さえ理解すれば初心者でも簡単に実践できるシンプルなテクニックなので、カジノをするなら知って損はありません。
この記事では、パーレー法の概要とパーレー法が有効なゲームについて解説します。
さらに、実際のカジノゲームでパーレー法を使うとどうなるかシミュレーション をおこなっています。
パーレー法を実践する前に是非チェックしてみてください。
目次
パーレー法は最強の賭け方!?
パーレー法とはベッティングシステムのひとつで、カジノゲームだけでなくFXなど投資の世界でも広く知られています。
最強とは言い切れませんが、かなり有名な賭け方であるかは間違いありません。
パーレー法の原理は簡単で、勝負に勝つたびに賭け金を倍にしていくだけです。
たとえば最初に$10をベットして勝ったら$20、さらに勝ったら$40をベットします。
以下の表はパーレー法におけるラウンドごとの賭け金と累計損益の一例を示したものです。
ラウンド | 賭け金 | 勝敗 | 累計損益 |
1 | $10 | ○ | +10 |
2 | $20 | ○ | +30 |
3 | $40 | ○ | +70 |
4 | $80 | ○ | +150 |
5 | $160 | × | -10 |
6 | $10 | ○ | 0 |
7 | $20 | ○ | +10 |
累計損益を見れば分かるように、勝つたびに賭け金を倍にしていくので連勝を重ねるほどに利益が大きくなります。
しかし、1回でも負けるとそれまでに得た利益を一気に失ってしまうので、パーレー法を実践する際にはやめどきをしっかりと見極めることが大切です。
また勝つたびに賭け金を倍に増やしていくという性質上、 パーレー法の効果を最大限に発揮するためにはある程度のまとまった軍資金が必要になります。
パーレー法とマーチンゲール法比較
パーレー法と並ぶ代表的なベッティングシステムにマーチンゲール法があります。
結論から言えば、 パーレー法とマーチンゲール法は用いられるシチュエーションが異なるため、どちらが良いか比較することはできません。
パーレー法が勝つたびに賭け金を倍にしていくのに対し、マーチンゲール法では負けるたびに賭け金を倍にしていきます。
以下の表はマーチンゲール法におけるラウンドごとの賭け金と累計損益の一例を示したものです。
ラウンド | 賭け金 | 勝敗 | 累計損益 |
1 | $10 | × | -10 |
2 | $20 | × | -30 |
3 | $40 | × | -70 |
4 | $80 | × | -150 |
5 | $160 | ○ | +10 |
6 | $10 | × | 0 |
7 | $20 | × | -10 |
マーチンゲール法では連敗で被った損失を1度勝つだけですべて取り戻すことができます。
短時間で大きく勝ちたいときにはパーレー法、損失を一気に取り戻したいときにはマーチンゲール法 と状況と目的に応じて使いわけることができれば、より大きな効果が期待できるでしょう。
またパーレー法はマーチンゲール法よりも後から認知されたベッティングシステムであるため、パーレー法を「逆マーチンゲール法」と呼ぶ向きもあります。
マーチンゲール法もパーレー法と同様に原理さえ理解すれば簡単に習得できるので、この機会に是非おぼえておいてください。
パーレー法が有効なゲーム
パーレー法は短時間に大きく稼ぎたいときに大きな効果を発揮するとても便利なベッティングシステムですが、すべてのカジノゲームで使えるわけではありません。
パーレー法と相性の良いカジノゲームの条件は、勝率が1/2であることです。
パーレー法が有効なカジノゲームについて解説します。
バカラ
カジノゲームの王様と呼ばれる人気のギャンブルであるバカラもパーレー法と相性の良いカジノゲームのひとつです。
バカラは「プレイヤー」と「バンカー」という仮想の対戦相手のどちらが勝つかを予想するギャンブルなので、引き分けはありますが勝率はおよそ1/2となります。
運の要素が大きいギャンブルであることは否めませんが、ゲームの波を視覚的に記録した罫線を上手く活用すれば連勝することも決して不可能ではないでしょう。
そういう意味でもバカラはパーレー法を実践するにはうってつけのカジノゲームだといえますね。
ルーレット
ルーレットもパーレー法と相性の良いカジノゲームのひとつです。
ルーレットは大きく分けてアメリカンルーレットとヨーロピアンルーレットの2種類に分類できます。
アメリカンルーレットは1~36までの数字と「0」「00」の計38マスで構成されているのに対し、ヨーロピアンルーレットは1~36までの数字と「0」の計37マスで構成されています。
先で触れたようにパーレー法は勝率が1/2のギャンブルで大きな効果を発揮するベッティングシステムです。
そのためルーレットにはいろんな賭け方がありますが、パーレー法を適用できる賭け方は赤か黒かを予想する「レッド・ブラック」、奇数か偶数かを予想する「オッド・イーブン」、1~18か19~36かを予想する「ハイ・ロー」のいずれかに限られます。
上で挙げた賭け方において「0」と「00」はハズレの数字なので、少しでも勝率を高めるためにもハズレの数の少ないヨーロピアンルーレットを選んでプレイすることをおすすめします。
シックボー(大小)
シックボーは中国発祥の原始的なギャンブルです。
3つのダイスの出目を予想するだけとルールはとてもシンプルですが、ルーレットのように賭け方のバリエーションが多いのでそのゲーム性は奥深いといえるでしょう。
シックボーにおいてパーレー法が適用できる賭け方は「大小」と「奇数・偶数」の2つです。
大小はダイスの出目の合計値が4~10か11~17かを予想する賭け方で、奇数・偶数ではその名の通りダイスの出目の合計値が奇数か偶数かを予想します。
大小ではダイスの出目がゾロ目だと合計値に関係なくプレイヤーの負けとなってしまうので、パーレー法を実践する際にはより勝率の高い奇数・偶数に賭けることをおすすめします。
クラップス
クラップスは2つのダイスを使ったギャンブルで、上で挙げたカジノゲームに比べるとルールはやや複雑です。
賭け方のバリエーションも豊富にあり、以下の4通りの賭け方にパーレー法が適用できます。
パスライン
クラップスにおけるもっとも基本的な賭け方で、ダイスの出目の合計値が7か11ならプレイヤーの勝ち、2,3,12のいずれかであればプレイヤーの負けです。
ダイスの出目の合計値が上記以外の数字だった場合はダイスを振り直し、1投目のダイスの出目の合計値と同じ数字が出ればプレイヤーの勝ち、7が出たらプレイヤーの負けとなります。
決着がつくまでダイスを振り続けます。
ドントパス
1投目のダイスの出目の合計値が2か3ならプレイヤーの勝ち、7か11ならプレイヤーの負けとなります。
12が出たら引き分けとなり、その時点でゲームは終了です。
ダイスの出目の合計値が上記以外の数字だった場合はダイスを振り直し、7が出ればプレイヤーの勝ち、1投目のダイスの出目の合計値と同じ数字が出たらプレイヤーの負けとなります。
こちらもパスラインと同様に決着がつくまでダイスを振り続けます。
カム
ダイスの出目の合計値が7か11ならプレイヤーの勝ち、2,3,12のいずれかであればプレイヤーの負けです。
基本的にはパスラインと同じですが、カムは2投目以降でなければ賭けることができません。
パスラインと同様に上記以外の数字が出た場合にはダイスの出目の合計値と同じ数字が出ればプレイヤーの勝ち、7が出たらプレイヤーの負けとなります。
こちらも決着がつくまでダイスを振り続けます。
ドントカム
ダイスの出目の合計値が2か3ならプレイヤーの勝ち、7か11ならプレイヤーの負けとなります。
基本的にはドントパスと同じですが、ドントカムは2投目以降でなければ賭けることができません。
7が出ればプレイヤーの勝ち、出目の合計値と同じ数字が出たらプレイヤーの負けです。
上の賭け方と同じように、決着がつくまでダイスを振り続けます。
ドラゴンタイガー
ドラゴンタイガーはカンボジア発祥のギャンブルで、バカラのように「ドラゴン」と「タイガー」という仮想の対戦相手のどちらが勝つかを予想します。
ドラゴンライガーではドラゴンとタイガーどちらが勝つかを予想する他にも、「奇数・偶数」や「ビッグ・スモール」といった賭け方でパーレー法を適用できるので、バカラよりもゲーム性は幅広いといえるでしょう。
バカラよりもシンプルで1ラウンドあたりにかかる時間も短く、限られた時間のなかで少しでも多くのラウンドを楽しみたいという人にはうってつけです。
また初めて遊ぶという人でもすぐにルールをおぼえることができるので、カジノ初心者にもおすすめですよ。
パーレー法を実践シミュレーション
パーレー法の仕組みについて理解したところで、いよいよ実践編です。
ここではカジノゲームを実際にプレイして、パーレー法の効果のほどを検証していきます。
バカラでパーレー法実践
まずはテーブルゲームのバカラを題材にパーレー法を実践します。
最初はバンカーに$1をベットします。
罫線にデータが蓄積されていないので、どちらに賭けるかは適当に決めていいでしょう。
残念ながら負けてしまいました。もう一度バンカーにベットしてみます。
現時点での収支:-1
勝ったので、パーレー法に則って賭け金を倍の$2に増やして再度バンカーにベットします。
現時点での収支:0
負けてしまいました。気を取り直して、プレイヤーに$1をベットします。
現時点での収支:-2
勝ちました。パーレー法に則って$2をプレイヤーにベットします。
現時点での収支:-1
連勝です。3回連続でプレイヤーの勝ちが続いています。
これ以上プレイヤーの勝ちが続くとは考えにくいので、$4をバンカーにベットします。現時点での収支:+1
予想が的中して3連勝です。
ここをやめどきと見極めて、一旦パーレー法を中断します。
現時点での収支:+5
プレイヤーに$1をベットしましたが、結果はタイでした。パーレー法を中断したのは正解だったようです。
現時点での収支:+4
もう1度プレイヤーに$1をベットしたところ、勝つことができました。
現時点での収支:+5
勝ったのでパーレー法に則って$2をプレイヤーにベットしましたが、結果はタイでした。現時点での収支:+3
タイが続きます。10ラウンド目にして初めての連敗です。
現時点での収支:+2
続けてバンカーに$1をベットしたところ、勝つことができました。パーレー法に則って$2をベットします。
現時点での収支:+3
連勝です。$4をプレイヤーにベットします。
現時点での収支:+5
2度目の3連勝です。これ以上連勝する自信はないので、ここでプレイを終了します。
最終的な収支は+9 でした。
ラウンド | 賭け金 | 勝敗 | 累計損益 |
1 | $1 | × | -1 |
2 | $1 | ○ | 0 |
3 | $2 | × | -2 |
4 | $1 | ○ | -1 |
5 | $2 | ○ | +1 |
6 | $4 | ○ | +5 |
7 | $1 | × | +4 |
8 | $1 | ○ | +5 |
9 | $2 | × | +3 |
10 | $1 | × | +2 |
11 | $1 | ○ | +3 |
12 | $2 | ○ | +5 |
13 | $4 | ○ | +9 |
上の表は今回のシミュレーションの収支をまとめたものです。赤字で示した部分がパーレー法を適用したラウンドになります。
シミュレーションでは$1を基準にパーレー法を適用したので$9の利益に留まりましたが、$10でプレイしていたら$90、$100なら$900の利益が出ていた計算になります。
13ラウンドの中で2度の3連勝がありましたが、どちらも3連勝した時点でやめどきと判断し、連勝で得た利益を失う前にパーレー法を中断したことが大きな勝因だといえるでしょう。
ルーレットでパーレー法実践
次にルーレットでパーレー法を実践してみましょう。
先でも触れたように、ルーレットでパーレー法が適用できる賭け方はレッド・ブラック、オッド・イーブン、ハイ・ローの3通りです。
ここでは分かりやすいように賭け方をレッド・ブラックに絞ってパーレー法を実践していきます。
まずは適当に黒にベットします。バカラのときと同じように$1からスタートです。
結果は赤でした。赤が続くと読んで、次は赤に$1をベットします。
現時点での収支:-1
残念ながら読みが外れてしまいました。赤、黒と交互にきているので、もう1度赤にベットしてみましょう。
現時点での収支:-2
予想的中です。次は黒にベットします。パーレー法に則って賭け金は$2です。
現時点での収支:-1
見事連勝しました。次は$4を赤にベットします。
現時点での収支:+1
3連勝です。今こそパーレー法が最大の効果を発揮するタイミングに違いありません。賭け金を倍にして黒にベットします。
現時点での収支:+5
まさかの4連勝です。流れに乗っている実感があるので、賭け金を$16に増やしてベットします。
現時点での収支:+13
予想的中です。この連勝はどこまで続くのでしょう。
これまで赤と黒が交互に続いていますが、そろそろ同じ色が続きそうな気がします。ここは黒にベットです。
現時点での収支:+29
予想は大外れ、$32の手痛い損失を被ってしまいました。赤と黒が交互に出る流れはまだ続いているようなので、次は赤にベットしてみます。
現時点での収支:-3
予想的中です。流れを信じて$2を黒にベットです。
現時点での収支:-2
またもや予想が的中しました。赤黒交互の流れはどこまで続くのでしょうか。疑問を抱きながらも赤に$4をベットします。
現時点での収支:0
2度目の3連勝です。パーレー法に則って賭け金を増やし、黒にベットです。
現時点での収支:+4
4連勝です。前回の反省を踏まえるとここでパーレー法を中断するべきかもしれませんが、もうひと押ししてみることにしましょう。赤に$16をベットします。
現時点での収支:+8
13ラウンドにして初めて同じ色が連続しました。結果は$16の損失です。
最終的な収支は-8でした。
今回のシミュレーションの収支は以下の通りです。
ラウンド | 賭け金 | 勝敗 | 累計損益 |
1 | $1 | × | -1 |
2 | $1 | × | -2 |
3 | $1 | ○ | -1 |
4 | $2 | ○ | +1 |
5 | $4 | ○ | +5 |
6 | $8 | ○ | +13 |
7 | $16 | ○ | +29 |
8 | $32 | × | -3 |
9 | $1 | ○ | -2 |
10 | $2 | ○ | 0 |
11 | $4 | ○ | +4 |
12 | $8 | ○ | +8 |
13 | $16 | × | -8 |
バカラのときには3連勝した時点でパーレー法を中断して賭け金をリセットしましたが、ここではパーレー法のデメリットを示す一例として、連勝したら負けるまで賭け金を上げ続けています。
結果、一時は+29の利益を得たにもかかわらず、最終的には-8の損失が残る形で13ラウンドを終える形となりました。
このことから、 パーレー法を実践する際にはやめどきを的確に見極める判断力がなによりも大切だということがわかります。
パーレー法まとめ
パーレー法は連勝が続くたびに賭け金を倍にしていくだけのシンプルなベッティングシステムです。
初心者でも簡単に実践できる反面、やめどきをしっかりと見極められなければ安定して利益を上げることは難しいといえるでしょう。
有名なベッティングシステムにマーチンゲール法がありますが、マーチンゲール法では連敗の損失を一気に取り戻せるのに対し、パーレー法では短時間で大きな利益を上げることが期待できます。
パーレー法は勝率が1/2のギャンブルにおいて大きな効果を発揮するので、バカラやルーレットの他、シックボー(大小)やクラップス、ドラゴンタイガーなどのカジノゲームで遊ぶときには是非実践してみてください。