ギャンブルの世界には数えきれないほどの戦略が存在します。
戦略によって相性の良いゲームの種類や用いるべきシチュエーションが異なるため、ゲームや状況によって戦略を使い分ける必要がありますが、数ある戦略の中から最適なものを選び適切に運用することは決して簡単ではありません。
ここではカジノにおいて有効な戦略とその選び方について詳しく解説していきます。
もちろん、オンラインカジノでも使用可能です。
プレイヤーのタイプごとのおすすめ戦略についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
戦略があればカジノを攻略できる
カジノという言葉はイタリア語で「小さな家」を意味する「casa」が語源となっており、カジノはもともと貴族の社交場としての役割をもっていました。
しかし長い年月とともに賭博愛好家のたまり場としての色合いが強まり、みなさんもご存じのとおり今やカジノはバカラやルーレットといったギャンブルを楽しむ施設を指す言葉となっています。
数百年にも及ぶ歴史の中でカジノの役割が変化していくと共にギャンブルの種類も多様化し、同時にギャンブルで勝つための戦略が編み出されるようになりました。
カジノが普及して久しい現代において、カジノでギャンブルをプレイするにあたってカジノゲームの種類に応じた戦略を身につけておくことはもはや必須事項であり、戦略を知らずに勝ち続けることはほとんど不可能に近いといえるでしょう。
逆にいえば、効果の高い戦略を身につけて有効に活用すれば、ギャンブルで勝ち続けることも決して夢ではありません。
それだけでなく、戦略を覚えていればギャンブルをより奥深く楽しめるようになるので、「お金を増やせなくてもゲームとして楽しめればそれで良い」という人もぜひこの機会に戦略を覚えておくことをおすすめします。
初心者が最初に覚えるべき戦略は?
ギャンブルの世界には数えきれない戦略があるので、どの戦略から覚えればいいか迷ってしまうという人も多いでしょう。
ひとくちに戦略といってもベースとなる理論は戦略によって大きく異なり、またカジノゲームの種類によって使える戦略が限られるため、やみくもに戦略を覚えても高い効果を期待することはできません。
ここではカジノ初心者におすすめの戦略をご紹介していきます。
マーチンゲール法
初めて戦略を覚えるのであれば、マーチンゲール法が断然おすすめです。
原理がシンプルで覚えやすいことに加え、ココモ法やパーレー法といった戦略の基になっているためマーチンゲール法を身につけておけば他の戦略を覚えやすいということがその理由です。
またマーチンゲール法は1/2の勝率があるあらゆる賭け方に有効なので、バカラやルーレットをはじめ、シックボー(大小)やクラップス、ドラゴンタイガーなどさまざまなカジノゲームに用いることができます。
マーチンゲール法は負けるたびにベット額を倍にしていくというもので、連敗が何回続いても1度の勝利でそれまでの損失を一気に取り戻すことが可能です。
たとえば、最初に$10を賭けて5連敗を喫し、6ラウンド目で勝った場合の収支は以下のようになります。
ラウンド数 | 賭け金 | 勝敗 | 累計収支 |
1 | $10 | × | -10 |
2 | $20 | × | -30 |
3 | $40 | × | -70 |
4 | $80 | × | -150 |
5 | $160 | × | -310 |
6 | $320 | ○ | +10 |
7 | $10 | – | – |
勝ったら賭け金を元に戻し、負けたときにだけ賭け金を倍に増やしてください。
ココモ法
ココモ法はマーチンゲール法から派生した戦略です。
https://www.onlinecasino-gambler.com/cocomo-strategy/
マーチンゲール法では負けるたびにベット額を倍に増やしていきますが、ココモ法では前ラウンドと前々ラウンドのベット額を足した金額を賭けていきます。
$1から賭け始めたときのラウンドごとのベット額は以下のとおりです。
ラウンド数 | 賭け金 |
1 | $1 |
2 | $1 |
3 | $2 |
4 | $3 |
5 | $5 |
6 | $8 |
7 | $13 |
8 | $21 |
9 | $34 |
10 | $55 |
11 | $89 |
12 | $144 |
13 | $233 |
14 | $377 |
15 | $610 |
マーチンゲール法と比べるとベット額の増え方は緩やかですが、あまりに連敗が続くと資金が足りなくなる恐れがあるため注意が必要です。
またマーチンゲール法とは違い、ココモ法は勝率が1/3のギャンブルとも相性が良いので、ルーレットのダズンベットやコラムベットに賭けるときはぜひ試してみてください。
堅実な人向けの戦略
前項では初心者向けの戦略をご紹介しましたが、ここでは堅実派のプレイヤーにおすすめの戦略について解説していきます。
小さいリスクでコツコツ稼ぎたいという人はぜひ参考にしてください。
モンテカルロ法
モンテカルロ法は数列を利用した戦略です。
紙とペン、またはEXCELなどの表計算ソフトが必要であるため少々面倒に感じるかもしれませんが、モンテカルロ法を適切に運用すればかなり高い確率で利益を出すことが期待できるので、この機会に覚えておくことをおすすめします。
モンテカルロ法は勝率が1/2と1/3のギャンブル両方に用いることができますが、勝率によって数列の作り方が異なるため混同しないようくれぐれも注意してください。
下記の表は勝率が1/2の賭け方でモンテカルロ法を実践した場合の収支を表したものです。
ラウンド数 | 数列 | 賭け金 | 勝敗 | 累計収支 |
1 | 1,2,3 | $4 | × | -4 |
2 | 1,2,3,4 | $5 | × | -9 |
3 | 1,2,3,4,5 | $6 | ○ | -3 |
4 | 2,3,4 | $6 | × | -9 |
5 | 2,3,4,5 | $7 | ○ | -2 |
6 | 3,4 | $7 | ○ | +5 |
7 | – | – | – | – |
モンテカルロ法では最初に(1,2,3)という数列を作り、負けるたびに数字をひとつずつ追加していきます。勝ったら両端の数字を取り除き、数列の両端の数字の合計値を都度ベットします。
数列の数字がなくなるか残り1つになったら終了です。
得られる利益は決して多くありませんが、1セットが終わるときに必ず収支がプラスになる仕組みなので、時間がかかってもコツコツ確実に稼ぎたい人にはぴったりの戦略だといえるでしょう。
マーチンゲール法やパーレー法と比べてベット額の増減が小さいことも堅実派のプレイヤーにはうれしいポイントですね。
ダランベール法
ダランベール法はフランスの数学者であるジャン・ル・ロン・ダランベールによって開発された戦略です。
数学者が開発した戦略と聞いて複雑そうな印象を覚える方も多いかもしれませんが、ダランベール法は勝ったら賭け金を1単位減らし、負けたら1単位増やすだけの非常にシンプルなシステムです。
この場合の1単位はプレイヤーが任意に決定できるので、ゲームのベットリミットの範囲内であれば$0.1でも$500でも構いません。
たとえば、1単位を$10としてダランベール法を運用した場合の収支は以下のようになります。
ラウンド数 | 賭け金 | 勝敗 | 累計収支 |
1 | $10 | × | -10 |
2 | $20 | × | -30 |
3 | $30 | ○ | 0 |
4 | $20 | × | -20 |
5 | $30 | × | -50 |
6 | $40 | ○ | -10 |
7 | $30 | ○ | +20 |
ダランベール法は勝つにしろ負けるにしろベット額の増減が緩やかなので、「モンテカルロ法ほど時間はかけたくないけれど、できるだけリスクはとりたくない」というプレイヤーにはぴったりの戦略だといえるでしょう。
オスカーズグラインド法
オスカーズグラインド法は前項で紹介したダランベール法に改良を施した戦略です。
ダランベール法では勝ったら賭け金を1単位減らし、負けたら賭け金を1単位増やしていきますが、オスカーズグラインド法では逆に勝つたびに賭け金を1単位増やし、負けたら賭け金をそのままにして勝負を続行します。
収支がマイナスからゼロもしくはプラスに転じたら1セットを終了とし、賭け金をリセットして初めから繰り返します。
下記の表はオスカーズグラインド法を実践した際の収支の一例を表したものです。
ラウンド数 | 賭け金 | 勝敗 | 累計収支 |
1 | $10 | × | -10 |
2 | $10 | × | -20 |
3 | $10 | ○ | -10 |
4 | $20 | × | -30 |
5 | $20 | × | -50 |
6 | $30 | ○ | -20 |
7 | $40 | ○ | +20 |
オスカーズグラインド法はダランベール法と比べてわずかではありますがよりリスクが小さい戦略だといえるでしょう。
ただし「収支がゼロまたはプラスになった時点で1セットを終了する」」という原則を守らなければ途端にリスクが跳ね上がってしまうので、実践する際はこのルールを必ず順守してください。
ハイリターンな戦略
続いて、カジノで使えるハイリターンな戦略をご紹介していきます。
リスクを取ってでも大きく稼ぎたいというプレイヤーはぜひ参考にしてください。
逆ダランベール法
逆ダランベール法はその名のとおりダランベール法と対をなす戦略です。
ダランベール法が勝ったら賭け金を1単位減らし、負けたら1単位増やすというルールであるのに対し、逆ダランベール法では勝ったら賭け金を1単位増やし、負けたら1単位減らします。
1単位を$10として逆ダランベール法を運用した場合の収支は以下のとおりです。
ラウンド数 | 賭け金 | 勝敗 | 累計収支 |
1 | $10 | ○ | +10 |
2 | $20 | ○ | +30 |
3 | $30 | × | 0 |
4 | $20 | ○ | +20 |
5 | $30 | ○ | +50 |
6 | $40 | × | +10 |
7 | $50 | ○ | +60 |
ダランベール法が低リスクで長期的に小さな利益を積み上げることも目的とした戦略であるのに対し、逆ダランベール法はハイリスクで短時間に大きな利益を得ることを目的としています。
どちらか片方を覚えればもう片方の戦略も自然と覚えることができるので、この機会にぜひ覚えておくと良いでしょう。
パーレー法
パーレー法は別名「逆マーチンゲール法」と呼ばれる戦略です。
パーレー法は名前からもわかるようにマーチンゲール法の原理を逆手にとった戦略なので、マーチンゲール法とセットで覚えておくことをおすすめします。
マーチンゲール法は負けるたびにベット額を倍に増やして連敗の損失を一気に取り戻すことを目的としていますが、パーレー法は勝つたびにベット額を倍に増やします。
最初に$10をベットして5連勝した場合の収支は以下のとおりです。
ラウンド数 | 賭け金 | 勝敗 | 累計収支 |
1 | $10 | ○ | +10 |
2 | $20 | ○ | +30 |
3 | $40 | ○ | +70 |
4 | $80 | ○ | +150 |
5 | $160 | ○ | +310 |
6 | $320 | × | -10 |
7 | $10 | – | – |
パーレー法を使えば連勝するたびに大きな利益を得られますが、1度負けると連勝で得た利益がすべて吹き飛んでしまうため、やめどきを的確に見極めることが重要です。
マーチンゲール法と同様にパーレー法も勝率が1/2のギャンブルと相性が良いので、バカラ、ルーレット、シックボー、クラップス、ドラゴンタイガーなどをプレイするときはマーチンゲール法とあわせて試してみてください。
まとめ
この記事ではさまざまなベッティングシステムの基礎となったマーチンゲール法をはじめ、ココモ法やモンテカルロ法、ダランベール法、オスカーズグラインド法、逆ダランベール法、パーレー法など7種類の戦略の概要について解説しました。
中には紙とペンを使う複雑な戦略もありますが、モンテカルロ法を除くほとんどの戦略は数回実践すれば簡単に覚えられるシンプルなシステムなので、ぜひこの機会に試してみてください。
カジノで遊び始めたばかりの初心者にはマーチンゲール法、コツコツ稼ぎたい堅実派のプレイヤーにはモンテカルロ法、短時間で大きく稼ぎたいプレイヤーにはパーレー法がおすすめですよ。