ウィナーズ投資法はカジノゲームにおける攻略法のひとつで、「投資法」という名のとおり投資やギャンブルで広く用いられています。
この記事ではウィナーズ投資法について詳しく解説します。
ウィナーズ投資法はモンテカルロ法を簡略化したような実用性の高い戦略なので、他の攻略法を実践してみたけどなかなか勝てない、少しでも勝率を高めたいという人はぜひ参考にしてください。
ウィナーズ投資法とは
ウィナーズ投資法は数列を利用してラウンド額のベット額を算出し、勝率を高めることを目的とした攻略法です。
ウィナーズ法を正しく扱えば、勝敗の比率が1:1になったとき確実に利益を増やすことができます。
バカラやドラゴンタイガー、シックボーやルーレットなどさまざまなギャンブルで大きな効果を発揮します。
ウィナーズ投資法の手順は以下のとおりです。
- 基準となるベット額を設定する
- 負けたら数列の右端に賭け金を書き加え、左端にある数字の2倍の金額を次のラウンドでベットする
- 勝ったら数列の左端にある数字をひとつ消し、消した数字の2倍の金額を次のラウンドでベットする
- 2連敗した時点で開始し、数列の数字がすべてなくなったら終了する
文章だけでは理解しづらい部分があるかと思うので、具体例を挙げて数列を書きながら解説していきます。
最初の賭け金を$1に設定し、2倍配当のギャンブルに賭けて負けたと仮定します。
その場合、数列に賭け金である「1」と記入してください。
ラウンド | 賭け金 | 勝敗 | 累計損益 | 数列 |
1 | $1 | × | -1 | 1 |
ウィナーズ投資法では数列の左端にある数字の2倍の金額をベットしますが、この時点では数列の数字、つまり$1をそのままベットしてください。
ラウンド | 賭け金 | 勝敗 | 累計損益 | 数列 |
1 | $1 | × | -1 | 1 |
2 | $1 |
負けた場合は以下のように、数列に2ラウンド目のベット額を書き加えます。
ラウンド | 賭け金 | 勝敗 | 累計損益 | 数列 |
1 | $1 | × | -1 | 1 |
2 | $1 | × | -2 | 1,1 |
勝った場合には前述したルールに則って数列から数字を消しますが、この時点で数字を消すと数列から数字が消えてウィナーズ投資法を続行できなくなってしまうので、2連敗した時点からウィナーズ投資法を実践するようにしてください。
ラウンド | 賭け金 | 勝敗 | 累計損益 | 数列 |
1 | $1 | × | -1 | 1 |
2 | $1 | ○ | 0 | – |
2連敗したら、いよいよウィナーズ投資法の運用を開始します。
3ラウンド目の賭け金は数列の左端にある数字の2倍、この場合は$2となります。
ラウンド | 賭け金 | 勝敗 | 累計損益 | 数列 |
1 | $1 | × | -1 | 1 |
2 | $1 | × | -2 | 1,1 |
3 | $2 |
ここでも負けてしまったら、数列の右端にベット額を書き加えて次のラウンドに進みます。
ラウンド | 賭け金 | 勝敗 | 累計損益 | 数列 |
1 | $1 | × | -1 | 1 |
2 | $1 | × | -2 | 1,1 |
3 | $2 | × | -4 | 1,1,2 |
勝った場合には、数列の左端にある数字を消して次のラウンドに進んでください。
ラウンド | 賭け金 | 勝敗 | 累計損益 | 数列 |
1 | $1 | × | -1 | 1 |
2 | $1 | × | -2 | 1,1 |
3 | $2 | ○ | 0 | 1 |
先でも触れていますが、ウィナーズ投資法では数列の左端にある数字を2倍した金額が次のラウンドの賭け金となるので、勝っても負けても4ラウンド目のベット額は$2です。
3ラウンド目に続き、4ラウンド目でも勝った場合の数列と収支は以下のようになります。
ラウンド | 賭け金 | 勝敗 | 累計損益 | 数列 |
1 | $1 | × | -1 | 1 |
2 | $1 | × | -2 | 1,1 |
3 | $2 | ○ | 0 | 1 |
4 | $2 | ○ | +2 | – |
上の表を見てわかるように、ウィナーズ投資法では数列がなくなったときに必ず収支がプラスになるようにできています。
2連敗した時点から運用を開始して数列から数字がなくなった時点でリセットするというルールを守れば確実に利益を得ることができます。
ウィナーズ投資法を実践する際には上記のルールを破らないようにくれぐれも注意してください。
ウィナーズ投資法とモンテカルロ法の違い
冒頭でもかるく触れましたが、数列を作ってそこからベット額を算出するという点でウィナーズ投資法とモンテカルロ法はよく似ています。
ウィナーズ投資法とモンテカルロ法を比較するにあたって、モンテカルロ法の概要について簡単に解説します。
モンテカルロ法の手順は以下のとおりです。
- 最初に(1,2,3)という数列を作る
- 数列の両端の数字を足した金額をベットする
- 負けたらベット額を数列の右端に書き足す
- 勝ったら数列の両端にある数字を消す
- 数列から数字がなくなるか残りひとつになったら終了
以下の表は、配当が2倍の賭け方でモンテカルロ法を運用したときの数列と収支をまとめたものです。
ラウンド | 数列 | 賭け金 | 勝敗 | 累計損益 |
1 | 1,2,3 | $4 | × | -4 |
2 | 1,2,3,4 | $5 | × | -9 |
3 | 1,2,3,4,5 | $6 | ○ | -3 |
4 | 2,3,4 | $6 | ○ | +3 |
5 | 3 | – | – | – |
表を見ればわかるように、モンテカルロ法もウィナーズ投資法と同じく1セットが終了した時点で必ず収支がプラスもしくはプラマイゼロになる仕組みとなっています。
1単位を$1と設定した場合にウィナーズ投資法では$1からベットできるのに対し、モンテカルロ法では最小でも$4からしかベットできないので、賭け金をより少額に抑えたいという人にはウィナーズ投資法がおすすめです。
一方、ウィナーズ法は配当が2倍の賭け方でしか使えませんが、モンテカルロ法は数列の作り方を少し変えるだけで3倍配当の賭け方でも運用できるというメリットがあります。
一長一短はありますが、どちらも高い確率で利益を確保できる優れた攻略法なので、この機会にぜひ使い比べてみてください。
ウィナーズ投資法は損切りが重要?
ウィナーズ投資法では数列から数字がなくなれば必ず収益がプラスになりますが、見方を変えると数列から数字がなくならないと利益を得ることができないと言い換えられます。
1ラウンドあたりのベット額が急激に跳ね上がることはありませんが、長期戦にもつれこむと累計損失が膨れ上がる恐れがあります。
場合によっては数列から数字がなくなる前にウィナーズ投資法の運用を強制終了する必要に迫られる可能性があります。
どの時点で終了するかはプレイヤーの判断に委ねられますが、連敗があまりにも続く場合や勝ち負けが交互に続いたときには長期戦になる可能性が高いです。
損切りして次のセットに進むようにすると良いでしょう。
加えて、累計損失が-$100を超えたら強制終了するなど損切りの基準を予め決めておけば、損失を最小限に抑えることが期待できます。
ウィナーズ投資法を検証シミュレーション
ウィナーズ投資法の概要と注意点については理解できたでしょうか。
ここではオンラインカジノで遊べるカジノゲームを題材にウィナーズ投資法の効果のほどをシミュレーションしていきます。
ウィナーズ投資法は2倍配当、つまり50%の勝率がある賭け方において有効な攻略法なので、今回はルーレットのレッド・ブラックに絞って検証します。
1~6ラウンド
最初は適当に赤に賭けることにします。ベット額は$1です。
予想的中。順調な滑り出しですが、上で説明しているようにウィナーズ投資法は2連敗してからがスタートなので、まずは2連敗するまで様子見ですね。
2ラウンド目も当たりでした。累計収支は現時点で$2のプラスです。
3ラウンド目は外れでした。次のラウンドも外れたらウィナーズ投資法をスタートすることができますが、一体どうなるでしょうか。
残念ながら、というのはおかしいですが、勝ったのでウィナーズ投資法はまだスタートできません。
5ラウンド目は外れでした。はやくウィナーズ投資法を運用するために、6ラウンド目に期待がかかります。
注目の6ラウンド目。やっと連敗することができました。現時点での累計収支と数列は以下のとおりです。
ラウンド | 賭け金 | 勝敗 | 累計損益 | 数列 |
1 | $1 | ○ | +1 | – |
2 | $1 | ○ | +2 | – |
3 | $1 | × | +1 | 1 |
4 | $1 | ○ | +2 | – |
5 | $1 | × | +1 | 1 |
6 | $1 | × | 0 | 1,1 |
累計収支がちょうどプラマイゼロになったので、ウィナーズ投資法の効果を検証するには最適の条件だといえるでしょう。
7~10ラウンド
7ラウンド目。いよいよウィナーズ投資法の運用を開始します。
6ラウンドが終わった時点の数列が(1,1)なので、7ラウンド目の賭け金は数列の左端にある数字を2倍した$2となります。
残念ながら結果は外れでした。(1,1)の右端に賭け金を書き足して、7ラウンド目終了時点の数列は(1,1,2)です。
続く8ラウンド目の賭け金は(1,1,2)から左端の数字を2倍した$2となります。
8ラウンド目も外れでした。(1,1,2)の右端に賭け金を書き足して、8ラウンド目終了時点の数列は(1,1,2,2)です。
9ラウンド目の賭け金は据え置きの$2となります。
9ラウンド目の結果は当たりでした。(1,1,2,2)の左端の数字を消して、9ラウンド目終了時点の数列は(1,2,2)です。
勝った場合、次ラウンドの賭け金は消した数字の2倍なので、10ラウンド目の賭け金も引き続き$2となります。
10ラウンド目。連勝ならず。(1,2,2)の右端に賭け金を書き足します。現時点での累計収支と数列は以下のとおりです。
ラウンド | 賭け金 | 勝敗 | 累計損益 | 数列 |
7 | $2 | × | -2 | 1,1,2 |
8 | $2 | × | -4 | 1,1,2,2 |
9 | $2 | ○ | -2 | 1,2,2 |
10 | $2 | × | -4 | 1,2,2,2 |
11~15ラウンド
10ラウンドが終わった時点の数列が(1,2,2,2)なので、11ラウンド目も引き続き$2をベットします。
11ラウンド目も外れでした。(1,2,2,2)の右端に賭け金を書き足して、11ラウンド目終了時点の数列は(1,1,2,2,2)です。
続く12ラウンド目は当たりでした。(1,1,2,2,2)から左端の数字を消して、12ラウンド目終了時点の数列は(1,2,2,2)です。
13ラウンド目は消した数字の2倍である$2をベットします。
13ラウンド目。ウィナーズ投資法の運用を開始して初めて連勝しました。(1,2,2,2)の左端の数字を消して、13ラウンド目終了時点の数列は(2,2,2)です。
13ラウンドの終了時に数列から「2」を消したので、続く14ラウンド目では2×2=$4をベットします。
14ラウンド目は外れでした。(2,2,2)の右端に賭け金を書き足して、14ラウンド目終了時点の数列は(2,2,2,4)です。
負けた場合は次のラウンドで数列の左端にある数字の2倍をベットする決まりとなっているので、15ラウンドの賭け金は引き続き$4となります。
15ラウンド目。なんとか連敗を阻止することができたので、数列の左端にある数字を消していきます。現時点での累計収支と数列は以下のとおりです。
ラウンド | 賭け金 | 勝敗 | 累計損益 | 数列 |
11 | $2 | × | -6 | 1,2,2,2,2 |
12 | $2 | ○ | -4 | 2,2,2,2 |
13 | $2 | ○ | -2 | 2,2,2 |
14 | $4 | × | -6 | 2,2,2,4 |
15 | $4 | ○ | -2 | 2,2,4 |
16~22ラウンド
16ラウンド目も賭け金は据え置きの$4です。
16ラウンドの結果は外れでした。(2,2,4)の右端に賭け金を書き足して、16ラウンド目終了時点の数列は(2,2,4,4)となります。
しばらく一進一退の状態が続いているので、そろそろ連勝して数列から数字を減らしていきたいところですね。
17ラウンド目の賭け金は引き続き$4です。
17ラウンド目は当たりでした。(2,2,4,4)の左端の数字を消して、17ラウンド目終了時点の数列は(2,4,4)です。
18ラウンド目。3度目の2連勝です。(2,4,4)から左端の数字を消して、18ラウンド目終了時点の数列は(4,4)となります。だいぶ終わりが見えてきましたね。
繰り返しになりますが、勝ったときは数列の左端にある数字ではなく、消した数字の2倍が賭け金となるので、19ラウンド目のベット額は$4のままです。
19ラウンド目も当たりでした。今シミュレーション初の3連勝です。
(4,4)の左端の数字を消して、19ラウンド目終了時点の数列は(4)となります。
数列から「4」を消したので、20ラウンド目の賭け金は4×2=$8です。
20ラウンド目。ここで予想が的中すれば1セット終了だったのですが、残念ながら4連勝は叶いませんでした。
(4)の右端に賭け金を書き足して、20ラウンド目終了時点の数列は(4,8)です。
21ラウンド目も引き続き$8をベットします。
21ラウンド目は当たりでした。(4,8)から左端の数字を消して、21ラウンド目終了時点の数列は(8)です。
22ラウンド目。予想的中です。
数列から数字が消えたので、これにて1セット終了となります。
結果
オンラインカジノのルーレットでウィナーズ投資法をシミュレーションしたところ、以下のような結果となりました。
ラウンド | 賭け金 | 勝敗 | 累計損益 | 数列 |
1 | $1 | ○ | +1 | – |
2 | $1 | ○ | +2 | – |
3 | $1 | × | +1 | 1 |
4 | $1 | ○ | +2 | – |
5 | $1 | × | +1 | 1 |
6 | $1 | × | 0 | 1,1 |
7 | $2 | × | -2 | 1,1,2 |
8 | $2 | × | -4 | 1,1,2,2 |
9 | $2 | ○ | -2 | 1,2,2 |
10 | $2 | × | -4 | 1,2,2,2 |
11 | $2 | × | -6 | 1,2,2,2,2 |
12 | $2 | ○ | -4 | 2,2,2,2 |
13 | $2 | ○ | -2 | 2,2,2 |
14 | $4 | × | -6 | 2,2,2,4 |
15 | $4 | ○ | -2 | 2,2,4 |
16 | $4 | × | -6 | 2,2,4,4 |
17 | $4 | ○ | -2 | 2,4,4 |
18 | $4 | ○ | +2 | 4,4 |
19 | $4 | ○ | +6 | 4 |
20 | $8 | × | -2 | 4,8 |
21 | $8 | ○ | +6 | 8 |
22 | $8 | ○ | +14 | – |
全22ラウンドのうち12勝10敗、最終的な損益は$14のプラスでした。
ウィナーズ投資法はモンテカルロ法と比較してもベット額の推移が緩やかで、1ラウンドあたりのベット額が少なく済む傾向にあるため、多少の時間がかかっても少ない資金を確実に増やしたいというプレイヤーにはぴったりの攻略法だといえるでしょう。
数列を作成するために紙とペン、もしくはエクセルなどの表計算ソフトが必要となりますが、ウィナーズ投資法を正しく使えば高い確率で利益を得ることが期待できるので、この機会にぜひ試してみてください。